この国を・・・43 : 続「偽計」
[遠し番号訂正] 涼しくなってきました。 週末、二日かけて、空地に生い茂った、暑い間放置し背丈が1mを越えた草刈りをしました。草に埋もれていたムラサキシキブは、だいぶ色づき始めていました(下の写真)。ハギも咲きだしています。暑かった分、秋の深まりが早いのかもしれません。 草のなかに、クサハギが可憐な花をつけていました。ほんとは、この花を撮ろうとしたのですが、一日遅れたら、もう終わっていました!...
View Article予告:「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介について
今朝、刈り残しの草の中に、クサハギの一叢を見つけましたので、早速写真を撮りました。 他の草に交じっているので見分けがつきにくいかもしれません。全容と花のクローズアップです。 さて、落ち着いてきましたので、 先に紹介させていただいた齋藤兵次郎著「日本家屋構造・上巻:構造編」に引き続き、 「日本家屋構造・中巻:製図編」を紹介させていただくことにします。...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−1
「構造編」のタイトルを継続使用します。 紹介に入る前に ここしばらく、このブログに、「日本家屋」の「各部の名称」や「各部の構造」(「つくりかた」か?)を調べるために(?)寄られる方が大勢居られます。建築系の学校で夏休みの宿題でも出されたのかな、などと訝っています。...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−2 : 「二 製図の準備」
今回は「二 製図の準備」の章を紹介します(「三 住家を建設せんとするとき要する図面」は、次回にいたします)。 [図版を大きくしました。27日9.30AM] はじめに、この書が刊行された時代の「製図」「設計図」について、あらかじめ説明しておきます。 おそらく、明治年間から昭和の初期に至る間、「設計図」というのは、世界で唯一のもの、世界に一部しか存在しないものであった、と考えてよいと思います。...
View Article近時雑感
十月になりました。 10日ほど前から、時折、あたり一帯の空気にキンモクセイの香り。今年は少し早いように思います。常緑の葉に隠れるように秘かに咲いていました。 昨日、9月30日は、「回復期病院」での最後の「診察」。「通院リハビリ」も25日が最後でした。今後は、自主トレで、更なる「回復」を期することになったわけです。...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−3 : 「三 住家を建設せんとするとき要する図面」-その1
「三 住家を建設せんとするとき要する図面」の章を紹介します。 原本で「要する図面」として挙げられているのは、「配置図」「平面図」「姿図(建絵図)」「矩計図」「地形根切図」「床伏図(足元図)」「小屋組(図)」です。 ただ、分量の点で、今回は「配置図」「平面図」「姿図(建絵図)」「矩計図」の部分を紹介することにいたします。かなり長くなります。ご了承ください。...
View Article近時雑感・・・・暮しのカレンダー
気候がおかしなせいか、柿の色づきがわるいようです。これは渋柿。 通院リハビリを終了して半月以上になります。そこであらためて気付いたのは、退院後、週一回の通院リハビリの日を、いわば「起点」にして一週間がまわっていた、暮しのリズムができていた、ということでした。...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−4 : 「三 住家を建設せんとするとき要する図面」-その2
今回は、「住家を建設せんとするとき要する図面」のうち、残りの「地形根切図」「床伏図」「小屋組」の項を紹介します。 はじめに原文をそのまま転載します。文中記載の図は、読み下しのところに転載します。 「地形根切図(ぢぎょう ねぎり ず)」 註 現在の表記では「地業根伐図」が普通です。 以下、読み下します。ただ、わかりやすくするため、文中の順番を多少変えます。...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−5 : 「四 普通住家 略木割」−その1
《 今回の章は、普通の家屋の各部の標準的な仕様・部材寸法、あるいはその決め方(木割法)をを具体的な数字で示している章です。 部材寸法については、現在の「教科書」はもちろん木造建築についての「解説書」の類でも、まったく具体的に示されていない、と言ってよいでしょう。 それゆえ、初心者は、部材の寸法決めに際し、大いに悩むことになります。...
View Articleこの国を・・・44 : 偽装・偽計、そして 言い繕い
11月3日(「文化の日」)付東京新聞社説、相変わらず論旨明快です。「『文一道』の精神に立つ」」、是非お読みください。[11月3日 9.30追記] 冷たい雨が上がりましたが、空気は少し湿りがちです。筑波も、今日は霞んでよく見えません。 すっかり葉を落とした柿の木が朝日に映えています。欅の黄葉はまだです。 「言葉」とは何か、あらためて問い直したくなるようなニュースが溢れています。...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−6 : 「四 普通住家 略木割」−その2
《 今回は、「縁側及化粧之部」「間内之部」「外廻り下見張り之部」の項の紹介。原文を再掲します。 以下、註を交えながら、読み下します。 なお、文中の用語・部位名称・位置の分る縁側の矩計図を再掲します。 縁側及び化粧の部 本屋の柱径をAとして表記します。 縁桁:長さ2間のとき、 角材の場合は、成(高さ) 1.5〜1.6A×幅 1.1A 丸太の場合は、末口径6寸以上...
View Article近時雑感 : お知らせ
秋も深まり、昨日は立冬。 今年は欅がきれいな黄葉になりません。多分、夏の高温の影響ではないかと思います。 気候の変動、寒暖や気圧の変化にともない、体調が微妙に変化することを実感しています。...
View Article近時雑感:初霜
今朝は霜が降りていました。寒いです。血圧も高め!要注意。 「カテゴリー」の変更作業で、変更後の点検・確認中、だいぶ前の文中に、「蛇足」という表題の、次のような一節を見つけました。そこで書いている考えは、このブログを書いている一つの「目的」でもあり、今も変りありませんので、念のため再掲します。...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−7 : 「五 小屋組の種類」「六 屋根勾配」「七 屋根水取」
《 今回は、「五 小屋組の種類」「六 屋根勾配」「七 屋根水取」の項を紹介します。 はじめに原文とその解説図を転載します。 註 第八図の符号「ヒ:敷梁」は、江戸弁のシとヒの混同による誤記と思われます。 図中に「ナ:投掛梁(なげかけばり)」の記入がありませんが、梁間四間半、梁間五間の図の梁がそれに該当します。...
View Articleこの国を…45 : 「戦争を知らない大人たち」
数日前、寒冷前線が通過した後、街灯が点きはじめた頃の筑波山。この翌日初氷が張った。 「戦争を知らない子供たち」、という歌があります。作詞:北山修、作曲:杉田二郎。一時流行った「フォークソング」です。 戦争が終わって 僕らは生まれた 戦争を知らずに 僕らは育った おとなになって 歩きはじめる 平和の歌を くちずさみながら 僕らの名前を 覚えてほしい 戦争を知らない...
View Articleこの国を・・・46 : 「誤表示」と「偽装・偽計」の違い
晩秋の山林風景。植林の杉檜の山の縁辺は実生の落葉広葉樹林。もうじき冬姿になります。 食品「誤表示」騒動も一段落したようです。...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−8 : 「八 鬼瓦の書き方」 + 付録 ・ 「瓦葺き要説」
「小屋組」〜「屋根勾配」〜「屋根水取」と進んできた話が、突然「鬼瓦の書き方」へと「飛躍する」のには、かなり戸惑いを覚えます。 なぜなら、その話に入る前段として、「瓦の割付け」の話が必要だからです。 例えば、軒先の淀や広小舞の正確な位置、したがって垂木の出寸法(側軒ならば、母屋の出寸法)などは、瓦の割付けに応じて決めるのが合理的だからです。...
View Article近時雑感 : リズミカルということ
7・8年ほど前、近くの雑木林から採ってきた実生の苗が、3mほどの高さに育ち、今、黄葉が見事です。 樹皮や葉がサクラに似ています。カバノキ科のミズメ(ザクラ)別名アズサではないか、と推測しています。 ミズメは家具材として重用されるようです(⇒「松本民芸家具」)。 [ 「この国を…46」にリンク先を追加で載せました。[12月2日 9.10、3日 9.45] 12月になりました。...
View Articleこの国を・・・47 : 十二月八日
これまで書いたシリーズものへは、今までの「カテゴリー」ではアクセスしにくいと思いましたので、 シリーズのタイトル(あるいはその要旨)で一式括る形に変更しました(単発ものは従前のままです)。 ただ、最終回から第一回へという順に並びますが、その点はご容赦。 少し早く咲いた白の侘助です。ときおり、ヒヨドリが蜜を吸いにきています。 [蛇足 追記 8日 19.50]...
View Article「日本家屋構造・中巻:製図編」の紹介−9 : 「九 掛魚及蟇股」「十 虹梁及柱」「十一 舟肘木及び斗組」
これまで書いたシリーズものへは、今までの「カテゴリー」ではアクセスしにくいと思いましたので、 シリーズのタイトル(あるいはその要旨)で一式括る形に変更しました(単発ものは従前のままです)。 ただ、最終回から第一回へという順に並びますが、その点はご容赦。 **********************************************************...
View Article