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Channel: 建築をめぐる話・・・つくることの原点を考える    下山眞司        
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この国を・・・・22: 素晴らしすぎる論理

丘陵の縁にある近世の墳墓跡のヤマザクラが咲きだしました。 下界では、田んぼの水張りが始まっています。 数日前、福井県・大飯原発の再稼動は、社会の弱者の救済のためだ、という偉い方の発言が報じられました。 こういう「論理」は、頭のどこらあたりから生まれるのだろう。覗いてみたいものです。...

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「日本家屋構造」の紹介−2

[註記追加、補注の表のズレ修正 24日 15.16] 原本は、「構造編」「図面編」とに分けてあります。したがって、結構読みにくい。 どのように編集すると分りやすいか考えた結果、今回は、「構造編」の解説文と、「図面編」の解説図を、隣り合わせになるように編集して載せる方法を採りました。 しかし、すべてがうまくゆくとは限りませんので、後になって変えるかもしれません。 今回は、紹介の試行版です。...

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SURROUNDINGSについて・・・・13(了):勘定できないことも、勘定に入れなければならない

山梨へ行く機会が多く、そのたびに、「ある思い」を抱いて帰ってきます。 それは、二つ。 一つは、中央線の車窓から見る、高尾山の麓に至るまでの間、延々と続く家並の「凄さ」。 もう一つは、帰路、中野あたりから見え始める新宿の高層ビル群の「おぞましさ」です。 東京に住んでいて、 切れ目なく、果てしなく続く家並を、おかしいと思う方はいないのでしょうか。...

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「日本家屋構造」の紹介−2の補遺

先回の最終図版を差替えます。 「第六 木材を横に使用する例」に続く「第七 木材を継ぐ時、木の使ひ方」の節の解説・説明文が「製図編」の方に手書き文字で載っていましたので、編集し直した下の図版に差替えます。 これは、木材を継ぐ時の木の使い方の説明。  字句注解   「本口」:元口とも記す 木の(丸太材の)根元側、太い側   「末口」:木の(丸太材の)先端・梢側、細い側     注...

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この国を・・・・23:グローバル(化)

憲法記念日。 昨日今日の雨で、一気に柿の若葉が繁りました。   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 昨今、日本の大学の新学期を九月開始にしよう、という動きがあるそうです。 四月新学期では、グローバル化に適切でない、《国際標準》に合わない。 その理由は、《国際標準》に合わせないとよい人材を得られない、諸国に遅れをとるからだ、ということのよう。...

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日本家屋構造の紹介−3・・・・家屋各部の名称・その1

  [各所文言補訂 6日 9.00、15.17][補注追記 11日 8.45] 今回から、「家屋構造」:建物のつくりかた:の説明になります。 なお、今回から、図版をひとまわり大きいサイズにすることにします。 左右上下に動かしてください(図の部分は一度に入るようにしてあります)。 最初は、「家屋各部の名称」、つまりいろいろな建築用語。    標題の「第十五図...

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日本家屋構造の紹介−4・・・・家屋各部の名称・その2

   今回は初めに「柱・壁まわり(軸組)」下図の赤枠内 字句注解では、「読み」のあとに、「日本建築辞彙(新訂)」の解説を転載します。 さらに補注として、別途解説をつけます(その文責は筆者にあります)。   追記[11日 8.45]   ここに原本から転載している図は、「家屋」の標準、もしくは「あるべき姿」を示しているわけではありません。...

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この国を・・・・24:《選民》

曇天のなかに咲く桐の花。 当地には、桐の木が多い。女の子が生まれると桐の木を植える、というのとは違うようです。数本以上植わっています。 ことによると、近在に(と言っても30キロ以上離れていますが)結城(ゆうき)など桐材を使って下駄などをつくる町があるからかもしれません。   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― [リンク先追加 13日...

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日本家屋構造の紹介−3、4の補遺

   [追加 14日 8.40] 〇足元まわり(礎石、布石、土台・・)の補遺 木造の建物は、世界のどの地域でも、はじめは木の柱を地中に立てる「掘立て」式です。最も容易だからです。 しかし、地中に埋められた木材は、地面に接するあたりが短時間で腐ります。 そこで、木でつくった建物を、地上に据えた石の上に置く方法が考案されます(これも世界各地域共通です)。...

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日本家屋構造の紹介−5・・・・家屋各部の名称・その3

   今回は、はじめに、「家屋各部乃名称 第一 第十五図」の字句注解の残り、「造作まわり」の用語(下図の○を付けた用語)について。 字句注解では、「読み」のあとに、「日本建築辞彙(新訂)」の解説を転載します([  ]で囲います)。 さらに補注として、別途解説をつけます(その文責は筆者にあります)。 用語を図の下方から順に見てゆきます(横書きの文字は、右から左へ読んでください)。 (トカ) 床框...

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日本家屋構造の紹介−6・・・・柱杖・尺杖:矩計(かな ばかり)

  [文言追補 15.35][表の欠落を復旧しました 27日 7.00] 今回は、「家屋各部乃名称 第三 柱杖及各部の合印 第十七図」。 注解では、字句の「読み」と、その語についての「日本建築辞彙(新訂)」の解説を転載します([  ]で囲います)。 さらに補注として、別途解説をつけます(その文責は筆者にあります)。 はじめに当該個所。大きい版にしてあります。...

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この国を・・・・25:誰が決める?

数日前から、ホトトギスが啼きながら飛んでいます。卯の花の季節。 [追記 31日 8.55] 咽喉もと過ぎれば熱さを忘れ・・・・・、 産業の空洞化を避けるために・・、原発稼動を願望する見解が増えているように思えます。 そして、その「実現」のために、電気がなければ、この夏の暑さを乗り切ることができないぞ、という脅迫めいた「見解」をメディアでしばしば見受けます。...

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この国を・・・・26:べつの道

[末尾に、追記しました 5日 11.45] 東京在住の知人から次のようなメールをいただきました。    ・・・・・・・    実は今日「改正省エネルギー法を考える」勉強会に行ってきました。    2020年には「次世代省エネルギー基準」が全ての住宅で義務付けられるとのこと。    仕様規定で行く場合、東京では壁に110mmの断熱材が必要です。...

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「日本家屋構造」の紹介−7・・・・継手(つぎ て)

  [文言追補 10日 6.00、10日 8.18、10日 14.56]   追記 「木の暮しブログ」に、プレカット工場で加工した継手・仕口の事例が紹介されています。       いわゆる機械によるプレカットでも、伝来の継手・仕口の加工:刻みができます。       註 大工さんが加工場で手作業で行なう刻みも、実は“ pre-cut ”なのです。[13日 16.58]...

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ご案内

「日本家屋構造」の紹介、次回分は、ただいま編集中です。もうしばらくかかりそうです。   ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― NPO「伝統木構造の会」から、 奈良県今井町の重要文化財「高木家」について、 増田一眞氏による構造解析講習会を開催する旨、案内をいただきました。 承諾を得ましたので、転載させていただきます。...

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この国を・・・・27:詭弁

梅雨の晴れ間、夕方の陽射しの中で神社の老杉が映えていました。若緑色の葉も、この杉のもの。 高さは30mを越えていると思います。[18日 20.22 追加]   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――...

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「日本家屋構造」の紹介−8・・・・仕口(しくち しぐち)

だいぶ間があいてしまいましたが、先回の続きで「仕口」の解説。 「仕口とは、枘、目違い、追入れ(おおいれ おいれ)、蟻(あり)、渡り欠き(わたりかき)、その他、木材の切り組み方を言う。」(再掲)   注 語彙についての「日本建築辞彙」(新訂版)の解説を載せます。   「枘」:ほぞ 木、金物などの端に付したる突起をいう(英 Tenon 独 Zapfen)。   「大入れ」:おいれ...

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補足・「日本家屋構造」−1・・・・土台まわりの組立てかた

建築に係わる多くの方がたには、木造建築の継手や仕口を忌避したがる傾向があるように思います。 何となくややこしく、いろいろとあって、理解しがたい特殊なもの・・、と見えるからではないでしょうか。 その一方、多少でも継手や仕口を知っていると、それを、いやな言葉ですが、自らの《差別化》のためにひけらかす方がたも居られます。 「日本家屋構造」の書名にある「構造」という語は、普段何気なく使っている言葉です。...

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ちょっと、お休みを・・・。

道端のドウダンの茂みのなかに、小さな釣鐘があるのを見つけました。 縁が薄黄色をした蜂の巣でした。小さな蜂が懸命につくっています。6月30日の夕方です。 その前日ごろから、おかしいなと思っていたら、どうやら夏風邪にかかったらしく、ここ数日、熱が37度から下がりません。 そんなわけで、「日本家屋構造」の紹介の続き、編集が手付かずですので、ちょっと休みます。...

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この国を・・・・28: もののあはれ

槿の花が咲きだしました。風の中、少し揺れて撮れてしまいました。 [文言補訂 9日朝] 先週の金曜日の深夜、咳が出て寝床を抜け出し、所在なくつけたTVで、数年前の番組の再放送をやっていました。 「漂泊のピアニスト アファナシェフ もののあはれ を弾く」。 ここ数ヶ月、あまりにもデジタルな話にばかり係わっていたこともあり、思わず咳もとまり、聞き入りました。 大事なことを忘れそうになっていたな・・・。...

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