先回の最終図版を差替えます。
「第六 木材を横に使用する例」に続く「第七 木材を継ぐ時、木の使ひ方」の節の解説・説明文が「製図編」の方に手書き文字で載っていましたので、編集し直した下の図版に差替えます。
これは、木材を継ぐ時の木の使い方の説明。
字句注解
「本口」:元口とも記す 木の(丸太材の)根元側、太い側
「末口」:木の(丸太材の)先端・梢側、細い側
注 太い、細い、で分けた解説は「広辞苑」によるもの
通常は、元−末−元−末−・・・というように継いでゆく、という解説
また、国立国会図書館のディジタルライブラリーで閲覧できる、と書きましたが、図版の整理・編集に不完全な点があることが分りました。
また、解説・説明と製図が別巻になっていることもあり、文と図を照合するには面倒です。複写サービスで全巻コピーをとった方がよさそうです。
予 告
文と図を編集しながら作業を進めています。
いつになったら到達するか分りませんが、この書物で紹介されている「矩計(かなばかり)図の例を載せます。
左側は二階建て住居、右側は二階建ての商家の「上げ戸(揚げ戸)」の個所の矩計。
「上げ戸(揚げ戸)」は、現在のシャッターです。
それぞれの部材に 4.0/5.5 のような表記が添えてありますが、これは幅4.0寸×丈5.5寸を意味しています。
4.0 のみの場合は正角材(まさかくざい:断面が正方形)、これは一辺が 4寸の材:4寸角:を意味します。