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Channel: 建築をめぐる話・・・つくることの原点を考える    下山眞司        
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《大新聞》、「御用学者のすすめ」 を説く !!

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ここ数日、メディアを騒がせているのは、「憲法審査会」で参考人がいわば異口同音に現在審議中の安全保障関連法案は違憲であると述べた、というニュースです。
参考人は、与党、野党から推薦されるようですが、政権与党推薦の参考人からも、違憲と断じられたのです。

少なくともこの見解は、私ならずとも、一般の人には、至極当然の見解である、として承けとめられたと思うのですが、どうやら、ある人びとにとっては、「非常識」な見解であったようです。
いろいろな新聞の社説を読み比べましたが、大勢は、「違憲」という見解に対して肯定的であったのに対し、唯一ある《大新聞》だけが「異を唱えて」いたのが目につきました。
その部分を、下に引用します。
   「・・・・看過できないのは、政府提出法案の内容を否定するような参考人を自民党が推薦し、混乱を招いたことだ。
   参考人の見識や持論を事前に点検しておくのは当然で、明らかな人選ミスである。・・・」
敢えて新聞名は書きませんが、見当は付くでしょう。

この《見解》を私なりに「意訳」すると、政権与党は、政権の見解に添う見解の持ち主を参考人として指名せよ、ということであり、更に言えば、政権から推薦された人物は、政権に対して批判的な見解を述べてはならない、ということです。
これは即ち、「御用学者」であれ、ということです。招致した参考人に対して礼を失している。
以前から、現政権が好む「有識者」会議なるものを胡散臭いと感じているのは、政権に「都合のよい見解を持つ《有識者》」を集めているように見受けられるからですが、この《大》新聞は、そういう「方策」を是としている、としか思えません。つまり、自ら進んで「御用新聞」になっている・・・。

怖ろしい世の中になってきた、そう思えてなりません。

このあたりをやんわりと皮肉っていたのが、7日付信濃毎日新聞のコラム、「斜面」でした。下に web 版から転載させていただきます。

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