今朝、ウグイスの初鳴きを聞きました。西側のモクセイの繁みのなかにいました。
モクセイの足元は、このところの雨で、勢いよく伸びたフキノトウの群落。
ここは、夏場は「蕗の原」になります。春は確実に近づいています。
[文言補完 14.35]
「所得税確定申告」の季節です。設計の仕事は、病気をしたあと休眠状態ですが、事務所としての「形態」の「維持」のために、申告書は作成しています。
申告項目のなかに、「寄付金控除」というのがあります。
直接現場に出て支援活動はできないので、かねてから、「社会的支援」活動を続けてこられているいくつかの団体に、毎年、ささやかながら寄付をさせていただいてきました。その寄付金に対して、一定程度(これもささやかですが)税金が控除される制度。
そんななか、メディアは「政治献金」の話題で賑わっています。
政治家への「寄付」は「献金」と呼ばれているようです。
そこで、ふと、「寄付(金)」と「献金」の語意の違いを知りたくなり、例のごとく「新明解国語辞典」で調べてみところ、次のようにありました。
献金:ある目的に役立ててもらうように、お金をさし出すこと。また、そのお金。
寄付:人の仕事を助けるためにお金や物を無償で提供すること。「寄付金」。
今話題になっているのは、正式には「政治家への寄付・寄付金」のようです。寄付者には、個人もいるようですが、多くは企業や団体です。団体は、多くの場合、非営利団体の形態をとっています。しかし、非営利団体と言っても、多くは、同業者組合的な団体です(建築士会、設計事務所協会などもそれです)。社会的支援活動に徹している「真っ当な」NGOやNPOとは違います。団体の存在目的自体が違うのです。
註 「真っ当な」、と書いたのは、最近NPOと称して利を貪る団体が散見されるからです。
では、なぜ「政治家への寄付」が「政治献金」と呼ばれるのでしょうか。
辞書の示す語義から判じて、寄付というからには、それは「人(政治家)の仕事を助けるため」の金やもの、ということ。では、いったい政治家の「どんな仕事」を助けよう、と言うのでしょうか?彼等は、よく、政治は金がかかる、と言います。しかし彼らは、国から「歳費」をもらっているし、「政務調査費」なる多額の費用をもらい、交通費なども特別扱いのはずで、当然「生活保護」などとも、全く無縁の世界に居るのです。
その彼らの「何を助ける」のか?
寄付者の「実態」が分ってくると、「何を助ける」のか、というより、寄付の「目的」が何か、おおよそ見えてきます。
そこから考えれば、「献金」と呼ばれるのは、論理的にも合理的表現であることが分ってきます。
つまり、「政治献金」と呼ぶのは、間違いではなく、私の感覚では、むしろ、多分に「贈賄」に近い意味合いを感じます。
補助金を付けてくれた「尽力」に感謝します・・・、つまり「謝金」。あるいは、今後も便宜のほどをよろしく・・・。[文言補完 14.35]
私には、真っ当なNGOやNPOに対して失礼千万な、きわめて「理の通らない」話にしか思えません。
「近時雑感」は、どうしても暗くなります・・・。外には陽光が輝いているというのに!