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Channel: 建築をめぐる話・・・つくることの原点を考える    下山眞司        
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この国を・・・・10・続き:「民意」の補遺

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[文言補訂 28日9.10]

先に TOKYO web にリンクで紹介した東京新聞の26日付社説 「遠くて近きものは」は、平易しかし品位のある言葉で、明快・明解に「民主主義」について述べています。

   「民主主義」と「独裁」という、本来「遠い」はずのものが、
   実は「遠くて近き」存在になることがあり得る、それがナチスの「歴史」、
   今、そういう状況にあるのではないか、
   それを憂えた主旨であるように思います。
   「歴史」を知ること、今日は、昨日の明日。
   若い方には、「明日」だけ、あるいは「今日」だけ、を見ないでほしい、とつくづく思います。 

子どもの頃から大人になるまで、戦中と戦後のえらい人たちの「思想」を見て育った私が、常日ごろ思ってきたことを、よくぞまとめてくれた、と思わずにはいられない論説でした。
そこでは、近・現代史が、簡潔に触れられています。

ネット上の記事は、容量の関係で、ある時間を経ると消去されることがあります。これまでリンクさせていただいた記事の中にも、すでに見ることができなくなっている記事が多数あります。
そこで、記録として残るように、全文をプリントアウトして、あらためて以下に掲載させていただきます。

最後の一節は、「一億総思考停止」を憂う 野坂 昭如 氏 とまったく同じです。彼は、私より5・6歳上の世代ですから、戦前・戦中、そして戦後の世のありさまを、ずっと多く経験しているのです。

   建築に係わる方がたの中には、
   こんなことは建築とは無関係、と思われる方が居られるかもしれません。
   しかし、もし、そう思う方が居られたならば、それは、まったく的外れです。
   建築に係わるということは、人の世界に係わることだからです。
   「建築に係わる」ということは、建「物」を 「いじくること」 ではないからです。
   「物」を「いじくること」=建築、という 「考え」 は、
   所詮 「理解不能」 な状況に陥る、それは、論理的な必然なのです。[文言補訂 28日9.10]



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