原発事故は、風化し始めているように思えます。
咽喉もと過ぎれば熱さをわすれ、人の噂も75日・・・、
月日の過ぎ行くのをひたすら待っている人たち、一部のいわゆる経済人と政治家。
今朝の東京 web で見つけたコラム。
そのままコピーし転載させていただきます。
段落などを変え、そして、最後の一行、太字にさせていただきました。
筆洗 2012年10月27日
後藤貴子さん(50)が小学生になって初めて書いた詩は、たった三行だった。
おかあさんはでぶです
すこしやさしいです
ときどきはらまちにつれていってくれます
後藤さんの母、門馬由利恵さん(75)は福島県の原町で育ち、隣町の小高で家庭を築いた。
患っていた認知症が一気に悪化したのは、原発事故で避難を強いられてからだ。
南相馬市小高区への一時帰宅が許された時、持ち帰ることが許されたのは、大きなごみ袋一枚分だけ。
母が持ち帰った物を見て、後藤さんは驚き、切なくなった。財布も服もない。入っていたのは、幼い娘が詩を綴(つづ)ったノートや、ちびた鉛筆…。
後藤さんは、四十年ぶりに母への思いを詩にした。
渡されたゴミ袋一枚に
母の優先順位はくるってる
貴重品も大切にしてた着物も
何も入れずに入らずに
思い出さがすようなものばかり
もう原町には行けないんだねえ
何で認知症になったのかねえ
なんで原発爆発したのかねえ
母のひとりごと
原子力規制委が出した事故による放射能拡散予測を見て、慄然(りつぜん)とした人も多いだろう。
原発三十キロ圏内に住む人は四百六十万人以上。
政府と電力会社は、本当にその生活を守りきれるのか。
福島の事故では今も十五万人以上が避難生活を送る。
思い出と切り離されて生きるつらさ、むなしさ。
怖いのは電力不足より想像力の不足だ。
咽喉もと過ぎれば熱さをわすれ、人の噂も75日・・・、
月日の過ぎ行くのをひたすら待っている人たち、一部のいわゆる経済人と政治家。
今朝の東京 web で見つけたコラム。
そのままコピーし転載させていただきます。
段落などを変え、そして、最後の一行、太字にさせていただきました。
筆洗 2012年10月27日
後藤貴子さん(50)が小学生になって初めて書いた詩は、たった三行だった。
おかあさんはでぶです
すこしやさしいです
ときどきはらまちにつれていってくれます
後藤さんの母、門馬由利恵さん(75)は福島県の原町で育ち、隣町の小高で家庭を築いた。
患っていた認知症が一気に悪化したのは、原発事故で避難を強いられてからだ。
南相馬市小高区への一時帰宅が許された時、持ち帰ることが許されたのは、大きなごみ袋一枚分だけ。
母が持ち帰った物を見て、後藤さんは驚き、切なくなった。財布も服もない。入っていたのは、幼い娘が詩を綴(つづ)ったノートや、ちびた鉛筆…。
後藤さんは、四十年ぶりに母への思いを詩にした。
渡されたゴミ袋一枚に
母の優先順位はくるってる
貴重品も大切にしてた着物も
何も入れずに入らずに
思い出さがすようなものばかり
もう原町には行けないんだねえ
何で認知症になったのかねえ
なんで原発爆発したのかねえ
母のひとりごと
原子力規制委が出した事故による放射能拡散予測を見て、慄然(りつぜん)とした人も多いだろう。
原発三十キロ圏内に住む人は四百六十万人以上。
政府と電力会社は、本当にその生活を守りきれるのか。
福島の事故では今も十五万人以上が避難生活を送る。
思い出と切り離されて生きるつらさ、むなしさ。
怖いのは電力不足より想像力の不足だ。