出桁の例 垂木 3.5×3.5/2寸 出桁および母屋 4.5×4.0寸
口脇を大きくして、垂木が出桁・母屋の全幅に載るようにしている。大工さんには邪道!と言われました。
垂木、破風板の先端を、直角ではなく、下端を少し手前に引いて切ってあります(直角の線に対して 7/10勾配)。垂木には鼻隠しを設けてあります。
直角だとブツンと切れて無愛想になりがちですが、こうすると見えがかりが安定した感じになるようです。
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「日本家屋構造」の小屋組の項を紹介してきましたが、右と思えばまた左・・という具合に話が融通無碍に飛ぶので、分りにくかったかもしれません。
そこで、茨城県事務所協会主催の設計講座で使ったテキストから、小屋組について私なりにまとめた部分を編集しなおして転載します。
長くなりますので、2回に分け、今回は束立組(和小屋組)、登り梁方式、次回にトラス組と合掌方式についての部分を載せることにします。
なお、テキスト中に註書きがありますので、特に補註は付けません。