柿の若葉が鮮やかです。例年より早いような気がします。
今回の九州の地震では、今までにない頻度で地震が起きているようです(先ほどのニュースでは、今日午前の段階で900回を超えたそうです。
つまり、平均して一日当たり約100回近いということ!)。
そのうち、震度7は二回あったとのこと。一回目が、今回の最初の地震。その後は、それ以下の震度がいわゆる「余震」として続き終息に向うのがこれまでの大地震の形。ところが、今回はその数日後、震度7が発生した(最初の震度7の地震よりも大きかったようです)。
その際、私が「?」と思う「解説」が発表されたのです。すなわち、
「最初の震度7の地震は『前震』であり、今回の震度7の地震が(今回の地震:「平成28年熊本地震」)の『本震』である。・・・」
この発表に?と思ったのは、私だけでしょうか。
「前」と「本」とに分けるのに、何の意味があるのか?そう私は訝ったのです。
多分、専門家のなかに、大きな地震では、その予兆として小さな地震があり、大きな地震の後には、いわば揺れ残しのような地震:「余震」が続くものだ、という「定説」が在るのだと思われます。ほぼ同じ強さの地震が、続けざまに起きる、などというのは、「定説」の「想定外」ということ。
最近になり公表された、同規模の大きな地震が数日の間に発生する、というのは、かつてないこと、稀有なことである、との「説明」が、そのことを証明しています。
私はそのとき、こういう「定説」は、実際に起きている「事象・現象の観察」の妨げになるかもしれない、と思いました。つまり、先入観・予断が、事態を見誤る・・・。
もしかすると、私たちの日ごろの行動のなかにも、こういう「思い込み」による判断が多々あるかもしれません。気をつけよう、とあらためて思った次第です。