数日前の路傍のシデコブシ。見事でした。
更改し再掲します。[4月5日 5.20pm]
[標題更改 16.50]
[4月5日付 sinano毎日新聞社説をweb版から、追加転載します。首相の「軽い言動」を糺した論説です]
3月の末ごろ、メディアで、とんでもない「語」が、ほんの一時でしたが、話題になりました。私は、子どもの頃を思い出し愕然としたものです。
その語とは、「八紘一宇」という文言と、「わが軍は・・・」という文言です。
前者は、自民党の女性議員の、これからの日本のあるべき姿について語った一部、後者は現首相の、自衛隊の行動についての発言。
なぜ愕然としたか。これはいずれも、子どもの頃、よく目にし耳にした文言だからです。
「八紘一宇」は、日本がやっている戦争の「意義」を説くために使われたと思います。端的に言えば、日本が中心になり、世界を統一するのだ、という考えだった。
そして後者は、「わが帝国陸軍は、・・・・」という「戦果」の報告の冒頭に必ず出てきた文言。いずれも、人びとを戦争にかきたてるために用いられた、多少でも戦時下の体験のある年代の人にとっては思い出したくない語なのです。だから新聞の投稿で、この語について「危惧」を覚える旨述べていたのは、70~80代の方でした。若い方がたが知らなくて当然ではあります。
私は、こういう言葉を使う方がたの思考に大いなる危惧を感じました。
この用語は、発言者たちの頭の内を如実に顕している。彼らの言う「日本を取り戻す」というのは、やはり、こういうことだったんだ・・・。
若い方がたが、こういう考えかたを、「正当・正統」と思わなければいいが・・・。
しかし、かつてなら大騒動になるはずなのに、メディアも、おひざ元の国会でさえ、あっけなく幕引きにししまったようです。
この点について、詳しく論評した新聞記事がありました。当時を知らない若い方がたにもよく分る解説です。
web 版から転載させていただきます。
先ず「八紘一宇」に関して
続いて、「わが軍は・・・」という文言について
信毎5日付社説:『最高権力者が唱える倒錯 首相の「言論の自由」』を転載出せていただきます。
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