今が盛りの侘助です。自然に散る前に、ヒヨドリに啄まれ、落されてしまいます。
地面に落ちた花の蜜を目指して、アリが寄ってきてます(小さくて映ってない!)。
かつて、エコノミック・アニマルという新造英語がありました。economic には、本来の「経済」の意を越えて、「実利的な」、「儲かる」、という意があります。animal は、「動物」という意を越えて、「けだもののような人間」、「人非人」、という意にも使われます。要するに、economic animal なる造語は、「金儲け」だけに夢中になる日本人の行状を揶揄した語です。つまり、倫理も道理もない行状。一部の日本人の行状は、世界の中で、あまりにもひどかったのです。
今は少しは良くなったのか?どうも、変っていないらしい。
特に「政界」「経済界」の「指導者層」では、相変わらず、その傾向が強いようです。
その好例が、「原発」についての「対応」。
『理』で考えるならば、どう考えたって、原発の存立を「是」とする見解は導きだせない、はずです。
人びとの多くは、「NO」の見解を出している。
しかし、「指導者層」は、そうではない。世界で最も高い安全基準で審査するから安全だ、という《論理》で再稼働や新設、あるいは他国への「売り込み・輸出」を企てている。
そのどこに「理」があるでしょうか。見えてくるのは、もっぱら「利」だけです。やはりeconomic animalか・・・。
この日本の現状と好対照なのがドイツのようです。
ドイツの実状についての報告が毎日新聞に載っていました。 web 版から転載させていただきます。
印象的なのは、脱原発は国民の考えに拠っている、ゆえに政権が変っても変らない、ということ。経済界もその見解を共有している。そこが日本と大きく異なるようです。
日本の「指導者層」は、「国民は金を積めば誤魔化せる」と考えているかのようだ。
その勝手な「思い込み」は、昨今の献金問題で明らかなように、自分たちが「金次第」だからなのでしょう。
「法に触れないから・・・」と言って筋の通らない金をもらい、それを糾されると、返しゃいいんでしょう・・・。
これでは「法治国家」ではなく、「理を放置した国家」です。
しかし、こういうご都合主義的「法治国家論」を、沖縄の辺野古問題でも、沖縄の民意をなきものと思いたい政権側が持ち出しています(24日現在)。