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Channel: 建築をめぐる話・・・つくることの原点を考える    下山眞司        
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この国を−50・・・民主主義とは?

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あちらこちらで「不穏な動き」が起きている、そのように私には思えます。
「教育委員会」制度の「改変」の動きもその一つ。要は、教育に関わる事項の最終判断権・決定権を「首長」に持たせる、という動き。最終的には、時の政府の中枢の意向に従わせる、という意図が透けて見えます。
竹富島教委の選択した社会科教科書の使用を、「法」の名の下で禁止を迫る政府の動向は、まさにその予兆を示しているのではないでしょうか。
ここにきて、少なくとも私が戦後身に着けてきた、と言うより、私が理解・会得してきた「民主主義」の「諸相」が、少しずつ崩されてゆくような気がしてなりません。
そように感じているとき、つぎのような一文に出会いました。

  民主主義を単なる政治のやり方だと思うのは、まちがいである。
  民主主義の根本はもっと深いところにある。それは、みんなの心のなかにある。
  すべての人間を個人として尊厳な価値をもつものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神である。

この「文言」の存在を、今日 4月6日付 東京新聞の社説「週のはじめに考える 民主主義のルールとは」で教えていただきました。
1948年(昭和23年)文部省刊教科書 『民主主義』 のなかにこの文言があるとのこと。
  昭和23年当時、私は中学生の成り立てだった。
  私は、小学校の5・6年のとき、戦地帰りの若い先生から、多分先生ご自身の「反省」ゆえだったのでしょう、「個々人の違い」を尊重するように教えられました。
  その時代、この「文言」の言うことは、むしろ、当たり前だったのです。

以下に、社説全文をTOKYO Web から転載させていただきます。全く同感です。


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