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Channel: 建築をめぐる話・・・つくることの原点を考える    下山眞司        
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この国を・・・・15:権益

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もうじき一年になります。

ほとぼりが冷めたかのように、原子力利用を推進したい、原発の再稼動を促進したい、という「論者」(もちろん、いわゆる「有識者、専門家」です)が「声」を強く上げだしているようです。
少し前になりますが、そういう「論者」とNHKとの間で、「論争」が起きたという特集記事が毎日新聞にありました。毎日jpにもありますが、時間が経つと消えることを考え、毎日jpからスキャンした全文を載せます。



また、最近のY紙では、「電力の自由化が叫ばれているが、肝腎の電力が不足している、自由化を促進するには原発の早期再稼動が望まれる」という論理的にはスジが通りませんが、原子力推進団体は喜びそうな主旨の記事が1面トップにありました。

しかし、記事中にもありますが、これらの推進団体あるいは原発再稼動促進論者からは、不条理な暮しをせざるを得ない多数の方がたに対して、何の「挨拶」もないのです。
手に入れた「権益はまもるのだ」、という強い「意志」が垣間見えるような気がします。


ところで、多くのメディアには大きく報道されていませんが、例の「民意で選ばれた」方が、思想調査に等しい「業務命令」の「アンケート」(本来、アンケートは、それへの回答は任意のものです)、や「メールの内容調査」を命じているそうです。
リベラル21の記事「2012.02.19 『アンケート』は、特高警察とゲシュタポ的手法の合作によるものだ」に詳しく載っています。

「民意で選ばれた」以上、「民は《主人》の《考えかた・思想》に従え」と思っているようです。それが、「民意で選ばれることで得た当然の権益」だ、と思っているのかもしれません。
しかし、「民意」は、それを「容認」しているのでしょうか。
容認しているかどうかの確認作業(いまどきの言葉で言えば「評価」)は、為されているのでしょうか。

こういう恐るべき(私にはそう思えるのですが)「『思想』調査」を主導しているのは、何と「弁護士」なのだそうです。
そういえば、「民意で選ばれた」方も「弁護士」だという。
「弁護士」とはどういう職種なのか、と考えてしまいます。
もっとも、「弁護士会」から「注意」の声明が出されていますから、弁護士がすべてこうなのではない、きわめて特異例のようではありますが・・・。

しかし、この動きを、多くの方がたが「支持」しているのだそうです。
これまた私には理解不能です。浦島太郎の心境です。

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