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Channel: 建築をめぐる話・・・つくることの原点を考える    下山眞司        
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近時雑感 : 「事実」と「風評」

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続・ブルーベリーの花。
今は花は散り、実になりつつあるようです。


コミック「美味しんぼ」に描かれた原発周辺での体調変化の件が騒がれています。そしてそれが、福島の「評判」を悪くし、風評被害を生むから怪しからん、との「論調」が一部にあるようです。

この状況に違和感を感じるのは、私が「異常」だからでしょうか?

原発周辺一帯は、何段階かのグレードで「危険地帯」として「指定」されている筈です。
では、どのように危険なのか、どうしてそこで暮しては危険なのか、具体的に「危険」の様態について、たとえば、そこに居続けると、どのように体調に変化が生じるのか、などについて詳しく語られ、知らされ、示されているのでしょうか?
少なくとも私は知りません。知らないのは私だけでしょうか。
私が知らされているのは、年間何ミリ以下なら問題ない、ということぐらいだけではないでしょうか。

「何ミリを超えると危険だ」という以上は、そのとき、何が体に起きるか、「いわゆる専門家」たちは知っている筈です。なぜそれが具体的に示されないのか。
「起き得る事象」が、具体的に示されていない、これこそが「風評」を生む最大の因だ、と私には思えます。
「事実」が広く世の中に知られると、何か不味いことでもあるのでしょうか?

世の中、「専門家」「有識者」任せにしておけばよいのでしょうか。私たち一般人は、彼らの「思惑」に従え、ということなのでしょうか。

これは、ことによると、昭和の時代よりも恐ろしいことが起こる予兆ではないか、そのように私には思えてなりません。

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